科学研究費補助金 基盤研究(B) 近現代ヨーロッパの強制移住者の生存戦略と
ネットワーク形成に関する比較史研究 (略称:ヨーロッパ強制移住史料研)

研究についてAbout Research

 本研究は、18世紀から20世紀にいたる近現代ヨーロッパにおいて、戦争や国家・社会による迫害などによって空間的な移動を強制された人々を対象とし、こうした人々が移動の過程で自らの生存を賭して行った選択(これを生存戦略と呼ぶことにします)を明らかにした上で、生存した人々が移動の過程において、あるいは移動先において形成した人的ネットワークの実態を明らかにすることを目的とします。本研究を通じて、悲劇的な経験のなかでも生きる意思を強く示した人々の生存戦略を明らかにするとともに、強制的な移動が移動を余儀なくされた人々の社会関係をどのように変容させ、さらに移動先の国家・社会にいかなる変容を迫るものかを明らかにしていきます。この作業を通じて、難民・亡命という今日的な課題を世界史的な枠組みの中で理解し、理論化することを試みるものです。

トピックスTopics一覧を見る

2020年2月28日ホームページを開設しました。
2019年12月14日2019年度第2回研究会を開催しました。
研究報告はこちらのページをご覧ください。
2019年7月27日2019年度第1回研究会を開催しました。
参加者各人が研究計画を発表しました。